アーティストレセプション:7月17日(土) 18:00−19:30
「雲人」 2010 雲肌麻紙、水彩、色鉛筆、鉛筆 78×54cm
晴れていると思えば雲がもくもくと出てきて、雨が降って、雷が鳴って、そしてまたすぐに晴れていて、天気がよく変わることに驚く。
水たまりに映った早い雲の流れなどを見ていると、私の中にも雲の流れが映ってくるような感覚になる。 平田あすか(デンマーク、ブランデ滞在後)
メキシコ、ケニア、スペイン、海外のレジデンスでの滞在制作の経験から、プリミティブで異国を思わせる独特の作風を確立している平田あすか。
YOKOI FINE ARTで1年ぶりとなる個展では、昨年デンマークはブランデの滞在制作を通じて、平田が体験し感じとった感覚をダイレクトに作品に昇華させた。
身体全体に雲が描かれた「雲人」。
大自然の中にいると自分が大地の一部のような、景色に溶け込む感覚を覚えることがあるが、平田は景色が身体に浸透していく様を表現してみせた。
まるで身体自体が景色を取り込む装置であるように。
雲の形は平面上に繋がっている為、身体に映像が投影されているような感覚に陥る。
体内で雲が流れ、流れきった後(映像が終わった後)は気持ちの良いくらい空っぽになるのだろう。
次は何を取り込もうか?空虚な目は思案する。
また、「よもやま話」と題した生首が3つ、トーテムポールのように並んでいる作品がある。
デンマーク滞在中は、何気ないことでも集まって騒いだりしたことから、たわいもないことを楽しむ様を表現している。
平田作品に登場する人物達は、空虚でいて何色にでも染まる柔軟性と素直さを持ち合わせている。
まずは空っぽな気持ちで作品と対峙してほしい。
「水人」 2010 雲肌麻紙、水彩、色鉛筆、鉛筆 94.3×64cm

「よもやま話」 2009 雲肌麻紙、水彩、色鉛筆、鉛筆
32.2×22.5cm